テクノロジーの陰に人間あり。

テクノロジー

(サムネイル:Matias Mangoによる写真)


こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。


WIREDの面白い記事がございましたので、本日はコチラに関してのお話。


スチームパンクは人類を救ってくれるだろうか?
変化が加速する時代にテクノロジーをどう使いこなすか。それについて、SFの風変わりなサブジャンルであるスチームパンクが有意義な教訓を与えてくれる。

スチームパンクは人類を救ってくれるだろうか? | WIRED.jp



この記事では様々な実例を交えつつ、我々が使っているテクノロジーにも古くからの技術が使われているよ。という話をしております。
例えば地下鉄の管理システムや銀行のシステム。これらは昔からのシステムを流用しながら今なお多くの人々に使われているものです。
ワタシも本当にわずかながらプログラミングについて学んでみましたが、そのときに「銀行システムといえばCobol(コボル)」という話は聞いた覚えがございますね。大規模かつ非常に重要なシステムだけに、いざ言語を変更しようと思っても影響が広範にわたるだけに変更はしづらいのでしょうな。実用的なメリットもいろいろあるとは思いますが。


そしてAI学習。
OpenAIが自社のAIの学習のため、ケニアの人々に有害な画像を見せながらラベリングさせていた、として一時期問題となった例も挙げられております。
AI自体は最先端技術と呼んで差し支えないものだと思いますが、その学習方法は非常にアナログ。人間が一つ一つデータを認識させていっているわけですね。
この話は過去記事「AIとはやはり「語り合う関係性」が一番マッチするのでは。」にて、野々村真さんが長時間自分の過去について語り続けるという手法でAI野々村真をセットしていった話とも通じます。


ワタシは現在アニメーション作成において、ゲームエンジン「GDevelop」を使っております。
このゲームエンジンではいわゆる「ノーコード」、つまりコードを自分で書かなくてもゲームが作れる。という仕組みを取っております。
ゲームエンジン内で表示されている様々なイベントを指定するとそれを実行してくれるわけです。例えば「スプライト(絵)をこっちの方向にこの速度で移動させて」というイベントを指定すれば、あとはGdevelopの方で勝手に絵の移動をしてくれます。

しかし、その裏では紛れもなく「コードが書かれている」んですよね。
それを見えなくして、表面の複雑さがわからないようになっている。
イベントを指定してゲームを操作することはカンタンです。
しかし、そのイベントに何かしら問題が起こったとき、それを手直しするのは人間の仕事。GDevelopでは直すことはできないのです。


インフラなどもそうですよね。
電車や飛行機などの管理システムにトラブルが発生して利用者が不満の声を上げている、という光景はニュースで時折見ます。
もちろん皆さんが予定が狂って困るのはわかります。しかし、特別なトラブルが起きていないとき、すなわち普通にシステムが動いているときのことまで考えるのはなかなか難しいのですよね。

もしかしたら我々の知らないところでかなり大きな問題が発生しかけていたのかもしれない。そしてインフラに関わる人たちの努力によって、その問題は未発生のまま解決されていたのかもしれない。
システムを見張っているのは最終的にはやはり人間なのです。


多くの便利なテクノロジーによって、人間は「結果」だけを享受する機会が増えました。
ですが、そのテクノロジーの裏には、おそらく多くの人たちが関わっている。
便利なテクノロジーに心酔して、そういった陰で支えている人たちの苦労を顧みない。そういう人間になってはいけないな。と強く感じます。
表に出てこないから「名も知らない人達」とはなってしまいますが、そういった方々こそを本当に尊敬したいものです。



さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。

この記事がお気に召したなら、

ギャラリーからワタシの作品を見ていただいたり、

Misskeyアカウント(@daidaimyou)
Caraアカウント
X(旧Twitter)アカウント(低浮上)(@daidaimyou)

をフォローいただけますと脱獄の励みになります。よろしくお願いいたします。

ドット絵(一枚絵・アニメーション)制作のお仕事も承っております。
お仕事依頼ページよりご連絡くださいませ。(現在受付停止中)

コメント

タイトルとURLをコピーしました