(サムネイル:Image by Karin Henseler from Pixabay)
こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。
今回は前回の記事「問いを立てることの重要性について。(替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方)」に続きまして、「替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方」 (国分峰樹)についてのお話です。
この本の大まかな紹介は前回記事でしているので、「本について知りたい」という場合はご覧くださいね。
前回は「正しい問いを立てる」ことの重要性について語りました。今回はその話と関連した部分となります。
「答えはひとつじゃない」より引用いたしますね。
すなわち、〈正解がどこかに書かれているのを見つければ、それでわかったことになるという正解信仰の裏返し〉です。
「替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方」 (国分峰樹)
こうした正解信仰の症状として、〈考えるプロセスを経ていなくても、答えさえ見つかればそれでいい〉〈唯一の正解というひとつの視点からものごとをとらえようとする〉〈ものごとには多様な側面があること、見る視点によって、その多様な側面が違って見えることは認めがたい〉〈答えがなかなか見つからない類の問題に出会った場合に途中で息切れして、ステレオタイプの発想にとらわれて〉しまうといったことが挙げられています。
こうなってしまうと、自分の問いや自分の専門性を掘り下げていくことはできません。正解がないのであれば、自分の頭で考えながら、答えを探しに行く必要があります。そのうえ、探し当てた答えが「正解」なのかどうかは、わからないものなのです。
自分で立てた問いには正解はない。正確に言うと、「自分で出した答えが本当に正解なのかはわからない」というお話をしておられます。
非常におもしろい。
我々は何かを聞かれてそれを知らなかった場合、よく「知識がないからわかりません」などと言ってしまったりする。あるあるですね。
この「知識がないからわかりません」というのは「正解信仰」から来るものであると書いておられます。
「どこかに正解がある。答えがある。」と考えて進んでいると、答えがなかなか見つからない場合にそれが「異常」だと思ってしまう。
そして、問いに対して「正しい答え」を出せないと恥だ、という感覚もあるのではないかなと。
この正解信仰という問題、ほとんどの人は学校によって身についてしまっているのですよね。
問題を出される。
その問題には正解が必ずある。
そして正解を出さなくては評価してもらえない。
だから問題に対する答えを必死に求める。
ゲームなんかもそうじゃないでしょうか。
特殊なゲームも中にはありますが、基本的には開発者からユーザーに対して「こうしたら進めるよ、うまく遊べるよ」という方針が提示され、それに従ってゲームを遊ぶ。ということがほとんどだと思います。
しかし、「自分で立てた問い」に対しては「正解がないこと」が普通になる。
なぜなら、明確に正解が見つかっているものなら、すでにそれは知識として世間に広まっているはずなのです。
「車輪の再発明」という言葉もよく使われますが、すでに広く知られていることを改めて自分で知ることにさして意味はないでしょう。(その知識が本当に正しいのかを自分なりに検証する、という話ならまた別でしょうが。)
要は自由研究という話なのですが、「これをこうしてみたらどうなるんだろう?」という純粋な興味から研究をしてみる。
自分なりに「こうなるんじゃないかな?」という推測を立てるのはよいと思いますが、わからない部分はとりあえず自分でやってみる。そこで得られた結果をもとに新たな考えを出してみる。
平たく言えばトライアンドエラーをひたすら繰り返すということですが、何かについて詳しくなるには実際これがベストなのでしょう。
「この問題には明確な正解があるんじゃないか」と思うのではなく、
「とりあえず自分なりにいろいろ試してみて、ひとまずこの結果を自分なりの正解として立てておこう。しかしこの正解は今後変わるかもしれないな」くらいの気持ちでやっていく。
時代の変化や新たな発見によって「正解」が変わっていくものの方が社会には多いと思いますし、むしろそうやって定期的に変化していく答えの方が実生活に即しているんだろうな。などと考えます。
さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。
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