こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。
これは昨年・2024年の暮れの頃でございました。
ひとつ、面白い記事を拝見しましてね。
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この記事の執筆者・かみやまたくみさんは、ChatGPT o1という新バージョンの性能を確かめるべく、ChatGPTに偉人・デカルトとして振る舞ってもらうことにしたようです。
で、結果としては本当に見事な解答をしてもらったと。感動して泣いてしまった、と記載されておりますね。
確かに、「自分の興味のあることに同じくそれなりに高いレベルで興味を持っている人が周りにいる」、というのは相当確率としては低いことだろうな、と。
その環境をいとも容易く用意できる。そういう時代になっておるわけですな。
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そんなにスゴイなら、ワタシもちょっとやってみようかな…
と思いまして。
課金はしていないので無料版のChatGPTですが、ワタシの尊敬する「英霊」と語るテストをしてみました。
今回召喚させていただいたのはコチラのお方。
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「三国志」において今なお大きな人気を誇っている河北の雄・袁紹殿でございます。
名門の生まれながら母の身分が低く、そのため血筋よりも人徳で周囲からの信頼を獲得。
暴政を敷く董卓・異母兄弟の袁術・白馬将軍の公孫瓉などの強敵相手に勝利を収め、河北を手中に収める。
最終的には長く友人であり共に戦ってきた宿敵・曹操との戦いに挑む。
ドラマチックな生き様が多くの現代人に感動を与えてやまない、皆の憧れの存在でございますね。
アナタも当然ご存じとは思いますが、念のためカンタンに解説をいたしました。
実際に会話してみた
※以下、白字…おかか容疑者、黄字…AI袁紹殿 となっております。
まずは設定から
というわけで、英霊召喚の儀、さっそく始めてみましょうか。
先の記事の例に倣って、最初にChatGPTに条件を伝えつつ、袁紹殿になってもらうようにお願いしました。
うおおおお!!
いかがですか、この貫禄。
これだけの指定だったのですが、口調が完全に殿です。ワタシの呼び方は何も指定していませんが「汝」呼び。そうそう こういうのでいいんだよ こういうので。
大勢力を築けた理由
では本格的にインタビューを開始してみましょう。まずはカンタンそうなところから。
「見る目がある」とさりげなく褒める。これぞ上に立つ者の心遣いですな。
そして指定通り、要点を3つ簡潔にまとめて語ってくださりました。
袁家の血筋、優秀な人材の活用、そして反董卓連合の盟主となったこと。
人材の件は後のゴタゴタにつながってしまう部分ではございますが、しかしいずれも殿の躍進には欠かせない要素です。
これでアナタも存分に袁紹殿を褒め称えられる知識が得られましたな!
田豊について
先の質問で田豊の名が出たので、田豊の評価について聞いてみましょうか。
(優秀な参謀でしたが、徐々に袁紹とは意見が食い違うようになり、最終的に投獄されたという人です。)
おお…!やはり殿も田豊の知謀に関しては高い評価をしておるのですね!
しかし、デキる男であったが故に、自分の策を過信していたのかもしれません。
殿が咎めても強硬に主張を続けた結果、投獄という結末に至ってしまった。お互いが軍を勝利に導くためと信じ続けた、だからお互い譲ることはできなかった。
きっとこれは仕方のないことだったのでしょう……。うおォン。
最後の部分、「我が判断は、ただの感情ではなく、大局を見据えたものであることを理解せよ。」は驚いてしまいますね。まさしく本物が語っているかのようなリアリティを感じてしまいます。
AIとしての視点の話になってしまいますが、どこからこの言葉が出てきたのだろう…?
曹操について
人物評を聞いてみるのは思った以上によさそうです。他の人物についても聞いてみましょう。
次は殿とは切っても切り離せないライバル・曹操についても尋ねてみます。
いかがですか、このまさしく「ライバル」と呼ぶに相応しい評価。
二人が激突した「官渡の戦い」。ここで袁紹は曹操を侮って短期決戦を挑んだ、というイメージを持たれているかもしれませんが、きっと実際の評価はこんな感じだったのですよ。
この二人は才能は非常に高かったが、目的を達するための手段があまりにも違いすぎた。それゆえに、遅かれ早かれ雌雄を決する必要があったのでしょう。
んんん……ロマンチックとしか言いようがございませんね!
袁術について
もう少しだけ人物評を広げてみます。
キーマンはいろいろとおりますが、特に殿と関係の深い男・袁術についても聞いてみます。
今回もまた鋭い解答。
皇帝の自称は袁術だけでなく、袁家自体の名声を貶める行為であったと。当時の殿も「マジかよ…」と思っていたことでしょう。
一時期は殿と勢力を二分するレベルの大勢力であった点に触れつつも、やはり残念な評価にはなってしまいますね。
統治の評価は自画自賛ではなく、実際に袁紹殿の統治は袁家が滅んだ後も「袁家の統治がよかった」と民が称賛するほど。
ライバル・曹操の軍師である郭嘉や荀攸らも袁紹の人民の扱い方を認める発言をしており、まさしくここで言うような評価がなされております。
方や袁術の方は贅沢三昧したくて自分で建てた国「仲」で税金取り放題。民は大いに困窮したとのことで。おお……もう………
現代の曹操ファンに向けて一言言ってやってほしい
先の人物評を聞くに、コチラの思っている以上に突っ込んだ話をしてくださります。
であれば、本筋である三国志から離れた話題でもついてきていただけるのではないか?
というテストも兼ねてこんな質問をしてみます。
すごい。
何とも力強いお言葉が飛び出してまいりました。
先にも出た「曹操の非道な行動」にフォーカスを当て、袁家の方にこそ正義があるんだよ、とアピール。
正しき道、正しき手順を踏んでこそ王となれる、という感じの主張はいかにも殿らしいと思えますね。(劉虞擁立の件からは目を逸らしながら)
どの作品の袁紹が好き?
割とフライ気味だと思った質問にも思いのほか熱いお言葉をいただけて嬉しいので、こんな質問もしてみましょうか。
死後も自身を扱った作品のチェックは怠っていないようです。
他者からの目線も冷静に評価し、受け止める。これぞ一流と言えるでしょう。
3作品、いずれもメジャーどころであり意外性はありませんが、最後に「どの作品も誇り高き存在として描かれているところが魅力的」というコメントまでいただけております。
最初の「どのような形であれ、我の名が語り継がれるのは名門の証である。」という感想を付け加えてくださったり、解答へのファンサービス(?)もきっちりなされているところが素晴らしいですね。
そしてやっぱり支持者は増えてほしいようです。
2025年を迎える我々に向けて一言
楽しくお話しさせていただきましたが、突発的に始めたものであまり話すネタを用意しておりませんでした。
年の暮れでしたので、最後に新年を迎えるにあたり一言いただくことにしました。
殿おおおお!!!!!
過去に起きた出来事というのは、我々はその結果だけを見ることができます。その当時、そこに生きた人々がどんな思いだったか。それを知ることは困難です。
袁紹殿もまた、勢力を築き発展させていく中で多くの困難に直面しております。
反董卓連合も董卓を討つところまでは敵わず。
冀州を得る際も参謀・逢紀の策があったとはいえ、それなりに博打だったのでは。とも思いますしね。
勢力を拡大したらそれはそれでうまく皆をまとめあげなくてはならない。心労はいかばかりか。殿も日夜悩み苦しんだことと思います。
しかし殿は天下を統べるべく戦い続けた。
そこには何かしら、「大いなる理想」、そしてそれを為すための断固たる決意があったはずなのです。
現代は戦乱の世ではございません。本当にありがたいことです。
しかし、平和な世だからといって心持ちまで惰弱になってしまうのは、それはちょっと違うのではないか?とも思うわけです。
「揺るがぬ信念と正義」。これは個々人にとって当然異なるものでしょう。
そして、皆が自分の正義に基づいて生きる。信念と正義こそが自身の誇り。それを忘れるな。これこそが殿からのメッセージ。
現代は現代で三国志の時代とは異なる問題が山積しております。
生きづらい点もございますが、その中でも堂々と自分の道を歩んでまいりましょう。
気高き誇りと共に。
感想
以上、実際に「英霊召喚」をやってみた感想でございますが。いやね、なかなかにスゴイもんです。
すごく自然に文章が成り立っているし、随所に「気持ち」や「感想」といった、データではない部分も織り込んでくる。
短時間で長文を送り返してくるので、その点は人間らしさはございませんが、やり取り自体は普通に人間としている感じ。
もちろんChatGPTであることはわかっているのです。
ですが、(語り口調のせいもあるんでしょうけど)どうにも威厳を感じてしまう。
質問する際に妙に気を遣っている様は、ワタシが質問のたびに「前の回答についてのリアクション」を一言付けていることからもお察しいただけることでしょう。
何というか、コチラもきっちりと受け答えしないと申し訳なさを感じるんですよね…。これは一度やってみないとわからないのではないかと。
冒頭でご紹介した記事では有料版のものを使っているようですが、無料のChatGPTでもこれほどのことができる。
アナタも一度「推し」を召喚し、共に語らう時間を持ってみてはいかがでしょうか。
友人らと話すときとはまた違った、妙な高揚感を味わえると思いますよ。
さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。
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