読書は高コスト。それでもオススメしておきたい理由。

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こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。


以前の記事「人生はMMORPG。「攻略本」でクリアを目指そう」にて、読書して自分のパラメータを 上げていこうぜ!というお話をいたしました。
今回もその続きとして、読書そのものについてもう少しお話ししていきたいなと。

このお話で、アナタが少しでも読書という行為に興味をお持ちいただけましたら嬉しいです。



読書のハードルの高さ

その前に、現代(2023年)の世における「読書という趣味のハードルの高さ」について見ておきましょうか。


・片手間で行えない

現代はタイパ(タイムパフォーマンス)重視の世界。
いろんなことをとにかく効率よくやっていく。時間をどんどん節約しよう。という考え方の人は多いでしょう。
アナタも、いわゆる「ながら聴き」など、2つのことを同時に行っていたりするのではないでしょうか。


今だと特に動画全盛の時代。「とりあえず動画を流しながらもスマホゲーをやっちゃう」、なんてことも日常茶飯時では。


しかし読書はコレが基本できません。読むなら読むで自分で目を通し、自分でページをめくり、自分で進めなくてはいけません。
本の内容に集中する必要があるため、何か別のことをしてサブとして読書、という方法がとりづらい。メインに据えなくてはならない趣味です。

※近年はオーディオブックというものが登場しております。プロのナレーターさんや声優さんが本を朗読しているのでそれを聞く、耳での読書というものです。
コレを上手く取り入れられるとよいのですが、ワタシが試した感じだと、読み返せなかったりメモが付けられなかったりでイマイチでした。小説やラノベだと結構マッチします。


・お金がかかる

現代提供されている娯楽はスゴイですよね。

動画はYoutubeで無料。音楽はSpotifyで無料。ゲームもハイクオリティなものが基本無料。
タダでいろんなことを体験できるわけです。


一方読書は基本的には本を買うため、お金を使います(kindleで一部無料の本があったりはします)。
額としては決して高額ではないと思いますが、無料の趣味が充実しているという事実と比較するとマイナスポイントではあります。
また、一般的な道具などと違い、買ってすぐに効果を実感できるわけではなく、読み進めて自分で理解を深めないと価値がわからない。という、即効性があまりないところも欠点といえるかもしれませんね。




だからこそ、読書する

このように、読書という趣味は、他の娯楽と比べてみるとなかなかに手を出しづらい要素が多いです。


さて、実はここが重要なポイント。
「片手間ではできないからこそ、読書できているとそれだけでも少し差がつくのではないか?」ということです。


読書に関して、文化庁が過去に調査を行っておりまして。
現代日本では「社会人の半分以上が一ヶ月に一冊も本を読まない」という、なかなかに衝撃的な統計が発表されているのですよ。


第21回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)の結果概要 という調査がございます。
注意点として、コチラ「2023年の時点で21歳の方限定」というデータとなりますが、国が調査した新社会人のデータとしては信頼できるものだと思いますので掲載しますね。

読書については13ページに記載がございます。


文化庁pdfより掲載。

データを見ると、マンガ系は健闘しているものの、それでも紙のマンガは51.9%の人が一ヶ月に1冊も読んでいないと。
書籍類はもっと少なく、電子書籍は78.1%。ほぼ8割くらいの人が全然読んでいないということになりますね。ジーザス!!



※コチラの 21歳の日本人の読書状況(文科省発表) | ちえのたね|詩想舎 というサイト様がより詳細にデータの分析を行っております。ご興味がおありならば是非に。



そうなのです。
他の人があまりやっていない。だからこそ、読書しているというだけで他者との差別化になりうるわけです。
上のグラフだけで話をすると、月に2冊書籍を読めば同年代の8割以上の人より一歩先を進める、とも言えるわけです。極論ですがね。


読書は趣味として嗜むのがよいと思っているので、競争意識はあまり持たない方がいいですが、こういう視点からメリットを見てみるのも面白いですね。



読書で一番推したいメリット

読書に関してワタシが大いに影響を受けた方が、齋藤孝先生です。


齋藤孝先生は昔話題になった「声に出して読みたい日本語」の著者。こういった日本語や読書といったカテゴリを中心に、様々な本を出版なされております。
ワタシが「ちょっと読書がんばりたいな」と思い、最初のころに読んだのは「大人のための読書の全技術」でした。

結果としては大正解でしたね。
読書って大事なんだな、と思わされる一冊です。(とはいえ、長らく「読書する時期」と「してない時期」が交互に来るような感じで、すぐ定着はしませんでしたが…)

なにぶん読んだのがだいぶ昔、しかもメモなども書かずただ読み切っただけなので詳細は覚えていませんが、
「本を読んでいると心も体も強くなれる」
「作者が自分の心の応援団となってくれる」
など、今でも心に残っている部分はいくつかあります。

ちなみにこの本での先生の勧めにより、ワタシは基本的に音読で読書しております。読んでみると単純に楽しくてイイですね。
時間はかかりますが、「この漢字どう読むんだろう?」というのを調べてみると、自身の語彙力も少しずつ鍛えられます(Kindleだと文字を長押しすると辞書が開くので、それで読み方を確認できる)。オススメです。



さて、それでは本題に移りましょうか。
ワタシが読書により得られる一番大きなメリットだと考えること。
それは、「聞く力を養える」ことではないか。ということです。
まあこれも「読書の全技術」にて書いてあった話なので、何も偉そうにはできないのですが。


読書というのは、いわば「著者の話をずっと聞く」という行為とも言えます。
こちらが何かコメントしたくてもできません。ずっと聞くことになります。
その上、こちらが能動的に読んでいかないといけないわけです。

つまり、読書は「集中して人の話を聞く」という訓練にもなるのです。



実際ワタシも読書の習慣がついてから、人の話を聞くことが割とできるようになったような気がします。
以前は結構相手の話に割り込んで話をしようとしたりしてたんですよねえ。
まあ、「人間は自分の話を聞いてもらえるだけで満足するものだ」という知識を本(デール・カーネギーの「人を動かす」)から得た、ということもあるのですが。


多くの方が思い浮かべるであろう「専門的な知識や知恵を得られる」、というのは読書の魅力として間違いない部分ではあります。
ですが、昨今ではただ情報だけを求めるならネットで調べればだいたい見つかるわけです。
その上で敢えて読書をするならば、他の魅力も知っておきたいところ。

個人的には一人(ないしは複数人)の著者と対話をする。こちらからは話をしないが、一人の人間の考え方を集中して聞ける。
この体験こそが読書の醍醐味ではないかなと。





まとめ

今回はワタシなりの読書オススメポイントを語らせていただきました。
とはいえ、これは正解のある話でもありませんし、魅力は各々で考えればよいものだと思います。
ただ、読書というのはそれなりに手間のかかる作業をするので、著者の方の意見をより深く覗ける、より深く心の交流ができる。と言えるのかなぁと。(スピリチュアル的な話になってきてるかも…)


今後は実際にワタシの読んだ本から、特に興味を惹かれたポイント、そこから考えたことなども語っていこうかと考えております。読書エアプだと思われるとよろしくないですからな!
最近は良書を読める機会が多く、楽しい読書時間を過ごせておりますので、いろいろとご紹介したいものです。



さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。

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