「自分の本当の望み」って何だろう?~「史上最強の人生戦略マニュアル」を読んで~

アイキャッチ 作業法・思考


こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。


何度でも言いますが、ワタシは自己啓発本が好きです。
最近はそこまで読んでいるジャンルではありませんが、一昔前はとりわけよく読んでおりまして。周りが刺激の少ない環境だったゆえ、とりわけ強烈に響いたのでしょうね。
長らくKindle Unlimitedを契約しておりましたが、自己啓発本もそれなりに読んでいた覚えがあります。
基本的には読んだら読みっ放しでして。勿体ないことをしたなと思います。

しかしその中でも



コレ面白え!買おう!!



と思って購入している本がございます。
「とても面白い」ということだけは覚えているけれども、内容はほとんど忘れている本。
次から次へと新しい本を読んでいきたいけれど、ここいらで一度きっちり以前の本も読み返し、モヤモヤをスッキリさせたいなと。


というわけで本日はその内の一冊。
今回読み直してみてよくわかりました。この本、めっちゃいい。



今回は、「史上最強の人生マニュアル」(フィリップ・マグロー)についてご紹介しましょう。



ちなみにワタシが買ったときはコチラの表紙で、翻訳は勝間和代さんが担当しておられる本でした。
2024年10月現在はこのタイプは売っていないようです。内容はたぶん同じだと思います。




全体の感想

著者のフィリップ・マグロー博士は心理学の専門家。
その知識を活かして訴訟の際に戦略を立てる会社を設立して、多くの裁判で活躍なされた方とのことです。
あとがきを見るに出版した本のうち7冊がベストセラーになり、セレブとしてかなり有名な人物なのだそうで。すごい。


冒頭でお話ししたように、この本はいわゆる自己啓発本です。
こういうタイプの本は読んでエネルギーが昂るのでワタシも好きですが、コチラはかなり行動に訴えかけてくるタイプの本となっております。
他の本でも時折ありますが、ワークを混ぜ混んでいるタイプの本ですね。例えば「紙に○○を書き出してみよう」といった、実際に自分の考えなどをその都度まとめていくタイプのものです。
これがかなり細かく、また段階的に一歩ずつ分けて作られております。ですので最初のワークからしっかりと取り組んでいくと、自分の人生における戦略を明確にできる作りになっています。
(申し上げにくいながらワタシは全部のワークをきっちりやれてはいないのですが、それぞれの設問で考える時間を取り、簡単なメモをつけたりはしてみました。)


そしてこの本で主題としている人生戦略について。
「人生戦略をきっちりと立てている人の前では、戦略を立てていない人はただのカモだ。勝負にすらならない」と著者はズバッと突き付けてきます。サツバツ!

その肝心の人生戦略は、簡単に言うと
・まずは個人面、対人関係、仕事などで分野を分ける。
・それらの項目について理想と現実の状態を明確にする。
・そして現実で何をしていくか。

といった感じで立てることになります。
各ワークに時間を取れば、かなり詳細に今後の生きる計画を立てられるでしょう。
質問集としても使えますね。自分への問いかけ、自己分析ができるという点でもかなり優れた本だと思います。


ちなみに、この手の本にしては珍しく(?)、著者が延々とストロングスタイルで殴り続けてくるタイプの本です。
「私は真実について話している」という言葉を盾にしてかなり刺してくるので、メンタルが弱っているときはちょっと気を付けてくださいね。ワタシはこういうの好きなんですが。(※ドッターはみんなマゾヒストらしいです)




注目ポイント

それでは今回の注目ポイント。
「第11章 あなたのゴールラインはどこか?」より引用いたします。


本当に求めているものが、物や出来事ではなく、それに絡む感情であることに気づけば、目標は、物や出来事から、それに関連する感情に変わる。自分が本当に求めているものは、車や仕事によって得られる感情だと気づけば、あなたの目標は、車や仕事ではなく感情ということになる。
言いかえると、本当の望みが、自分自身を誇りに思い、安心感を覚えることであるなら、こうした感情を抱くための手段を、車と仕事という二つに限定するのは適切ではないはずだ。
たぶん、同じ目的を達成する手段が一〇通りはあり、そのどれでもうまくいくだろう。一〇通りの手段があれば、一通りか二通りに手段を限定した場合よりも、求めるものが手に入るチャンスが明らかに大きくなる。
自分が車や仕事を求める理由がわかれば、いずれにしてもこの二つでは目的にかなわないという結論に達するかもしれない。そうすれば、望んでもいないもののために、貴重な時間とエネルギーを無駄にするのを避けられる。

「史上最強の人生マニュアル」(フィリップ・マグロー)

目的と手段を混同してはならない、というお話です。


この話の前に、「何が自分の望みなのか?」という問いがあり、それに対して「高級車や給料のいい仕事を手に入れること」という答えを仮に用意して語られております。
物自体は違うかもしれませんが、こういう答え方は誰でもしてしまいがちですよね。
しかし著者は、「こういった物は、自分の目的へ向かうための手段でしかないはずだ」、と警鐘を鳴らします。


人間の欲というのは限りないもので、何かを手に入れて一時的には幸せを感じるかもしれません。
しかしその幸せはあくまで一時的なもの。少し時間が経つだけでその状態にだんだん慣れてしまう。そしてさらに新しい物を手に入れようという欲が出てきてしまうのです。
このあたりの話はミニマリストについての本(「モノを減らすことの意義。~「ぼくたちに、もうモノは必要ない」を読んで~ 」)でも語られておりましたね。


自分の人生の目的を考えるにあたり、焦点を当てるべきはモノではない。自分の感情に焦点を当てるべきだ、と著者は訴えかけます。
そして先の引用部分の話へと繋がるわけですね。


ワタシの場合も例に漏れず、自分の望みとして「立派なクリエイターになりたい」とか「セラピーのようなこともやりたい」とか、やりたい仕事について考えてしまったわけです。
ただ、これらの仕事を通じてどういう感情を抱きたいのか?というところまで、もう少し推し進めて考えてみる。
これって結局は「自分が実際に困ったことを用いて他の人の問題解決に役立てたい。それで他者を助けたい。」という思いが根底にあるわけですね。それがアート的な部分や、ややスピリチュアル的な部分に多いのだという分析ができました。


将来的にこういった仕事をしたい、という思いは変わらずあります。
しかし、今回のお話を考えるにつけ、「これらの仕事に限定しなくてもいいのかな」という捉え方の幅は広がったかなと感じております。
現在はこうやって細々とブログやSNSで情報発信をしたりしておりますが、ワタシの目的を踏まえて、これらの活動は正しい方向性に近づく「手段」になっているんだろうなと。
自分なりの視点から何かしら役立つ情報が少しでも発信できたら嬉しいなと思いつつ、今後もチマチマ活動していきましょうか。




まとめ

本日は「史上最強の人生マニュアル」(フィリップ・マグロー)について語らせていただきました。


内容としてはなかなかに強烈です。いろんな意味で。
それゆえに嫌でも人生と向き合う必要性に迫られる、といったパワーのある一冊となっております。
自己啓発本の初級としては正直ちょっとお勧めしづらいかもしれません。ある程度いろいろと読んでみて、もっと檄が欲しい!という方はぜひ読んでみて下さい。読みごたえは十分ですよ。




さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。

この記事がお気に召したなら、

ギャラリーからワタシの作品を見ていただいたり、

Misskeyアカウント(@daidaimyou)
Caraアカウント
X(旧Twitter)アカウント(低浮上)(@daidaimyou)

をフォローいただけますと脱獄の励みになります。よろしくお願いいたします。

ドット絵(一枚絵・アニメーション)制作のお仕事も承っております。
お仕事依頼ページよりご連絡くださいませ。(現在受付停止中)

コメント

タイトルとURLをコピーしました