作品は内容が8割。(文章力が、最強の武器である。)

読書記録


こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。


Kindle12周年おめでとう!!


昨年の話でたいへん恐縮なのですが、Kindleでは2024年10月11日からセールが行われておりました。
せっかくのおめでたいイベントです。ここで何か買わないというのは野暮というもの。
というわけで、セール対象品の本を色々と見繕って、 何冊かビジネス系のものを買わせていただきました。

今回はその中から、文系であり、ブログも書いているワタシが特に引きつけられた1冊をご紹介いたします。




本日は「文章力が、最強の武器である。」 (藤吉 豊)について語ってまいりましょう。



著者の藤吉さんは独立して会社を立ち上げたライターの方とのこと。
最初に編集者になったころはひどい文章しか書けなかった、とこの本で語っておられます。初期の頃のつらい思い出も赤裸々に書いておられまして、本当苦労なされてるんだなあ……としみじみ感じ入ってしまいます。
その苦難の時期を乗り越えて、現在は講演やセミナーなども行うほどのプロのライターになったとのこと。素晴らしいですね。



この本はタイトル通り、とにかく文章について語られている本です。
文章力とは?これを鍛えると何がよいのか?
「良い文章」って何だろう?実際に「良い文章」を書くには?

といった数々の疑問に著者がわかりやすく解説していきます。


おそらく文章に慣れ親しんでいない方を意識して書かれている本です。そのため、かなり基本的な部分からお話しされております。
しかしながらこうして文章化してもらうことで、「そういえばこのテクニックって、意識はしてなかったけど使ってるな」という気づきが得られますね。これってやっぱり大事なことだったんだな、と。
普段から文章をよく書く方も、一種の「答え合わせ」として読んでみるとなかなか楽しいと思います。


コチラの本の中で、ワタシが「まさしくこれだな」と激しく頷いていたのがコチラの一節。引用いたしますね。


仮に、100人が100人「良い」と評価する文章を「100点」とするならば、その内訳は、「内容 80点:書き方 20点」 が僕の実感値です。
どれほど語彙力や表現力にすぐれていても、内容がおもしろくなければ、読み手の興味を引くのは難しい。
反対に、少しくらい表現が稚拙でも、内容が秀逸であれば、その文章は多くの読者から共感を得られると思います。

文章力が、最強の武器である。

文章はやっぱり中身だよね、というお話。
著者としてはだいたい80点が内容の選定によって決まると。本文では「工事における家の設計図」の例え話を出しております。
設計をする段階で、家の中身に関してはすべて決めてしまいます。あとはその設計図通りに家を建てていくだけ。だから設計図が悪かったら当然できた家も良いものにはなりませんね。



これは文章だけに限った話ではなく。 クリエイティブなものを全般に言える話だと思います。アニメーション作りもまた然りでございますね。
ワタシも未だ未熟ながらいろいろとテクニックは学ばせていただきました。しかしいくら技術的な部分だけ学んだとしても、構想が面白くないとやっぱり満足いかないアニメになってしまいやすいなぁと。
表現の仕方でカバーできる部分もありますが、それはあくまで多少だけ。大本がすごく大事だな、ということはつくづく実感します。



そもそもの話として。
クリエイティブなものの目的というのは「何かしらのメッセージを、触れた人に伝えること」だと思うのです。
文章というのは、芸術作品のようにパッと見でもわかるような華美な要素があまりない。そのため、よりこの要素がストレートに重要となってくるのだろうなと。(「美しい文章」というのはもちろんあります。)
逆に言えば芸術作品全般はややもすると「外見」だけで評価してしまう、という危険性も大きいのではないかと考えます。


画力が高い、というのは素晴らしい力です。それは間違いない。
しかし画力だけの問題で言うと、昨今は画像生成AIという存在が台頭しつつあります。
このあたりはイラストレーターのさいとうなおき先生が以前動画で話しておられたことの受け売りとなりますが、「AIに勝つためには、絵に物語性が込められるかが大事だ」といった趣旨のお話をなされていました。
一流イラストレーターの方がこういったお話をされている点も踏まえると、「うまく描くこと」と同時に「見た人に何を伝えるか?」。ここを意識していく必要があるんだろうなと。
それこそがここで言う「内容」にあたるのでしょう。さすがにイラストの場合は「書き方20点」とは言えないと思いますが、描き手の「こういうのが伝えたいんだよ!!!!」みたいなエネルギーが溢れている絵というのはスゴイな、と思わされるわけです。



無理に難しいテーマをこさえる必要はないかと思いますが、「こういう雰囲気を伝えたいな」みたいなイメージは持ってモノづくりに臨んでいきたいものだな。ワタシはそう考えております。
カッコイイアニメーションをバンバン作る!ぞい!!!





さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。

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