「2025年のビデオゲームの現状」リポートを読んで

ゲーム開発


こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。


先日ニュースに流れてきたこの記事、かなり面白かったです。


[ 海外の起業家による「2025年のビデオゲームの現状」というレポートが興味深い→「近年のゲーム産業は停滞気味」「AAAタイトルの可処分時間の奪い合い」


このレポートを書かれたのはマシュー・ボール(Mathew Ball)という方のようです。
元Amazonの重役で、現在もエピリオン(Epyllion)という会社のCEOだそうで。会社のホームページの「ABOUT」を読んでみても言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい経歴の人だ!!
ということはわかりました。


このトゥギャッターに書かれている内容だけを軽くまとめますと、


・2024年までのデータだとゲームの市場は成長が止まっている。
Steamの市場はかなり広がっているが、ヒット作よりも失敗したタイトルがどんどん増えていっている。

・トップにいるメーカーのゲームがずっと長く遊ばれ続け、ユーザー全体のゲームプレイ時間の30~40%(3分の1以上)がトップ5のメーカーのフランチャイズ(同じシリーズもの)という事態が4年くらい続いている。

・スマホを所持する人が増えているにも関わらず、モバイルゲームのダウンロード数は減っている。


といったお話が並んでおりました。
ゲーム業界全体としてはあまり面白くない事態になっていると言えましょう。



これって要は、ゲーム開発・公開の敷居が下がってきたことによるコモディティ化、とも言えそうです。
昔はプログラミング技術自体が浸透しておらず、プログラマー自体が貴重な存在だった(と思います)。
また、ゲームとして遊んでもらうにも「ゲームソフト」という媒体にして店で販売する。これが当たり前の形態でございました。


現代はこの環境が大きな変化を遂げております。
Scratchや、アンリアルエンジンのブループリント、Unityのビジュアルスクリプティング、(そしてGDevelop!)など、ゲームを開発するだけならばコードを書けなくてもできてしまう。
キッチリ制御されたゲームを作る場合は学習を深める必要はございますが、「ゲーム開発」自体の敷居は間違いなく下がってきております。
さらに「Steam」や「Nintendo Switch」などのプラットフォームが発達。会社どころか個人で開発したゲームもこの大きなプラットフォームで販売ができるようになりました。


こういった要素が重なれば必然、参入者はどんどん増えていきます。
界隈が賑わうのは喜ばしい話ですが、人口が増えればどうしても新規参入者が注目してもらうのはどんどん難しくなる。
黎明期には珍妙なソフトでもとりあえず手に取られる、という機会はそれなりにはあったと思われます。ゲームソフトの数がそこまで多くない時代でしたからね。
現代は連日のように新作がどんどんリリースされております。これを逐一追うのは相当大変なことでしょう。

人気のタイトルって、大手が力を入れているものであればやはり安心感があるんですよね。続編であれば特に。
こういった長く続く作品に人気が集中してしまうのは仕方がない面はあるとはいえ、新規が育たなければいずれ業界が衰退してしまう。というのはどこであれ一緒でございますな。



このレポートの後に続いている、様々な方の考察ポストもまた面白いです。
現代はとにかく「安いお金で長時間遊べるゲーム」が蔓延しすぎているんですね。
ソシャゲなどは顕著で、そもそもサービス終了まで実質ゲームが終わらない。
対人型のゲームなんかも元々終わりのないコンテンツと言えますが、オンラインでいつでも対戦ができる環境ができている。さらに歯止めが利かない状態になっているのではないかなと。
個人的には「一生遊べる」というフレーズで「不思議のダンジョンシリーズ」を思い出すのですが、いわゆるローグライク型のゲームというのも「遊ぶたびに変化する」という点が長時間熱中できる要因となっております。

こういったゲームが人気になってしまうと、そのゲームのユーザーは他のゲームに手を出す時間的余裕がなくなってしまう。結果として人気作しか遊ぶことができない。という事態になってしまうわけですね。
加えて、現代はゲームだけに留まらず娯楽の種類もずいぶん増えました。ゲーム界隈の中だけの競争に勝つのではなく、いちコンテンツとして他の娯楽にも勝るモノを作っていく必要がある。ということなのでしょう。



最近はSteamのゲームも少しずつ遊ぶようになってまいりました。
主にインプットのためなのですが、買い切りでクリアまでさほど時間のかからないゲームもいっぱい販売されております。
こういうゲームを遊ぶと、クリアまで行けたら満足感が得られますし、その過程で十分楽しませてもらえるな、ということを実感しますね。
現代では課金型の長時間プレイ前提のゲームが主流のひとつとなっております。そういう形式が悪い、とも言いづらいのですが、時折は短時間で楽しく遊びきれるゲームをやるのもよいものです。




さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。

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