Steamの新作ゲームに見る、ドット絵など「旧技術」の価値について。

ドット絵


こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。


ワタシはGoogleを開いたときに出てくるニュース(何て言うんだコレ?)をちょくちょく見て、面白そうな記事を読んでおります。
割と最初の方からインディーゲームなどのゲーム記事はよく出てきておりまして、「こういうゲームが作られてるのか~」などと見ておりましたら、今は結構な頻度で新しくリリースされたゲームの記事が出てくるようになりました。好きなのでよいのですがね。


そんなわけで新しくリリースしたゲームの情報を見るに、今でもドット絵(ピクセルアート)のインディーゲームは数多く作られ続けているのだな、と実感させられます。



メトロイドヴァニア好き必見『ブレードキメラ』レビュー。濃いめの世界観、挑戦的なグラフィック、自由度の高い戦闘は同ジャンル好きを唸らせた【電撃インディー#899】
1月16日にNintendo Switch/PC(Steam)にて配信開始された、team ladybugが贈るオカルティックサイバーパンクメトロイドヴァニア『ブレードキメラ』のレビューをお届け!
目的秘匿型2人プレイ専用ゲーム『違う星のぼくら』Steamにて特別体験版配信スタート。協力だけではない、互いの思惑が交差しながら進む独自物語体験版 - AUTOMATON
『違う星のぼくら』は、宇宙探査船のクルー2人がそれぞれ目的を隠しながら未知の惑星を探索する、2人プレイ専用の目的秘匿型パズルアドベンチャーゲームである。

先日流れてきた記事で気になったのはこれらのゲーム。
「ブレードキメラ」はレトロ感はほとんど無い、あくまでピクセルアートを一つの表現手段として美麗さを突き詰め、クールに用いているゲーム。といった印象ですね。
対して「違う星のぼくら」は、ドット絵の持つ独特な柔らかさのような雰囲気を活かした画面作りをしている印象がございます。

同じようにドット絵を用いていても、その目的というのが本当に千差万別であり、いろんな作品のドット絵を見るのは面白いな。とよくよく思わされます。



今って実際、ドット絵のゲームってどれくらいSteamで出てるんだろ?


と思いましたので、試しに「ドット絵」タグで検索をかけてみることに。


2025年1月27日現在、7530本は検索で出てくるようです。(個人設定につき~の部分はよくわかりませんので無視することにします。)
検索条件をなしにすると65001本がヒットするとのこと。割合を計算すると約11%でございました。
すごく大雑把な比較ですが、10本に1本の割合でドット絵(またはドット絵に関する要素を含むもの)のゲームがリリースされている。と言えましょうか。

また、「リリース日」でソートしてチマチマ数えてみますと、2025年の1月だけでも120本程度のゲームがリリースされております。過去の名作のリメイクなども少々含まれておりますが、それにしても結構すごい数ですね。
ドカポンリメイク出てるんだ…モルデ様に癖を壊される子がまた増えてしまう……




“デチューンド・フォトリアル” まったく新しいローポリゴンゲームの流れ。いま広がりつつある、「感覚のリアル」を表現する潮流【アートハウス・ゲームシーン】|令和ビデオゲーム・グラウンドゼロ——アートハウス・ビデオゲームメディア
先日、コチラのnoteを拝読いたしました。
ドット絵の話ではないのですが、現代は敢えて「ローポリ(ローポリゴン。PS1みたいなカクカクしてるポリゴンですな)」を使用するゲームもまた増えている。とのことです。
その背景についてはご一読いただくのがよろしいかと思いますが、ローポリにはローポリの良さというものがある。それはワタシにもよくわかります。ボクセルもいわばローポリの1ジャンルとも言えますしね。


コチラの文中では、「ローポリ」を使う理由と「ピクセルアート」を使う理由は少々異なるだろう、という文脈でドット絵についても少しだけ触れられております。
確かにドッターの方々は、対象物の解像度を落として描いている、という意識は持ってないでしょうね。この指摘はまさしく。
ですが、リアルから離れているがゆえの独特のチープさというか、奇妙な空間が表現として魅力的だ、という意識はどちらの場合でも多少なりは当てはまるのではないかなと。
ゲーム性だったり、伝えたいテーマなどで表現方法を変えるのはクリエイターとして考えるべき部分だとは思いますが、単純に「ドット絵(ローポリ)の雰囲気が好きだ!」という、言葉にできない部分で決めるのもまたアリなんじゃないかな。などと思ってしまいますな。



ゲーム制作でも3Dを用いるのが当たり前となりましたが、こうして見てみるに、ドット絵の需要は今なお根強く残っている。
そしてどのくらい需要が続くのかはわかりませんが、たとえ主流からは外れたとしても、ドット絵に魅せられる人々がいる限りどこかでドット絵のゲームは作られ続けるのではないか。
「旧技術」の一愛好家として、技術発展の中でも長く残ってもらいたい。またワタシも新たな技術との組み合わせも含めて「残せる側」でありたいものだ。と思わされますね。




さて…そろそろお時間です。
またのご面会、心よりお待ちしております。

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