こんばんは。
ピクセルアニメクリエイターのおかか容疑者でございます。
本日はエッセイ回。
秋ということもあり、最近読書についての話を聞く機会が多くありました。
せっかくですので、ワタシもそれに倣って読書について語ろうかなと思っております。
現代における生き方
現代はまさにMMORPGだ。
と思っております。
※MMORPG…マッシヴリィ・マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイングゲーム。
いわゆるネトゲ。インターネットで多数の人が集まって好き勝手遊んでいるゲームですね。
だいぶ極論ですが、昔はいい企業に勤めてそこで頑張れれば、それなりにいい人生が確保されていた時代だ と聞いております。
人生におけるある程度明確な目標があったわけで、その点では旧来のRPGと近いものがあったと言えます。
「魔王を倒す」といった目的に向かって主人公はずっと進んでいきますからね。
現代ももちろん有名な大企業で働くというのも目的としてアリだとは思いますが、それで安定した人生が送れるのかは疑問符がつきます。
フリーランスや起業などで会社から離れ、そこで楽しく過ごしている人も増えてきています。
考え方自体も多様性が叫ばれ、「お金やモノも大事だけど、その他の尺度でも幸福を測る」という考え方が浸透している最中ではないかと。
現代はむしろ、自分自身で人生の目標を定めて、それが達成できるかどうかを考えたほうがいい人生が送れるのではないか、と思われます。
そういう意味で、「魔王を倒す」だけでなく、仲間と毎日ワイワイ語り合ったり、とことんミニゲーム(趣味)を極めたり、特定のアイテムを集めまくるなど、好きなように生きたもん勝ちといえるので、現代はMMORPGと言った方がいいのだろうなと。
(無論、昔も好きなことをやって生活している人たちはいたわけですが、明らかに少数派でした。
それらの人たちが脚光を浴びて、むしろ一般的になろうとしている最中だ という認識です。)
パラメーターによるイベント発生
RPGではだいたいキャラクターにパラメータが割り振られています。
敵を倒したりしてレベルアップするとパラメータが上がって強くなりますね。
いろんなパラメーターがあるわけですが、「かしこさ(知力)」というパラメーターも多くのゲームで存在しており、ドラクエやいろんなゲームで数値で表されています。
高いと魔法の威力が上がったり、探検したときにモノが見つけやすかったり、伏兵ダメージが上がったりするやつですね。
人生においては、かしこさの下にブワーッと細かい項目(本の区分なんかがわかりやすいかな)が分かれているイメージをワタシは持っています。
ある期間にその中のどこかのパラメータが一定以上あったら、特定のイベントが起きたりする。また、イベントが起きたときの選択肢が増えるイメージです。
(どちらかというとギャルゲーとかの方がイメージ近いかも…)
↑ 国土社様の提供している、日本十進分類法のポスター
たとえば、最新の技術について興味を持ってちょっとだけ情報をインプットしてみたとします。
そうしたら割と面白く、もっと情報を得られないかなと調べてみたら、たまたま近日、有名な方が近場の施設でその技術の説明会をすると。
かしこさ:最新技術の値が0なら仮に知ってもスルーするでしょうけど、値が1なら説明会に参加するかもしれません。
このイベントがためになるかどうかはともかく、説明会というイベントが起きるキッカケを自分で持つことができたわけですね。
そして説明会に出たとして、おそらくかしこさ:最新技術の値は増えるでしょう。
説明会により1→2になるかもしれません。
もしも自分でその日までに勉強してみてかしこさの値が4くらいになっていたら、説明会の質疑応答で「調べてもわからなかった◯◯について質問する」という選択肢が出てきて、そこを深堀りしてもらえたらかしこさが10まで一気に上がるかもしれません。
(勉強するというのは「自分がわからないところを把握すること」も含まれると思っています。何事も最初のうち「何がわからないかがわからない」ってよくありますよね。)
こういう有利イベントを起こしまくれたら、一気にパラメーターを上げていけるわけです。オトクですね。
逆に言えば、その時点でパラメーターが足りていなかったがために、起きなかった有利イベントもあるかもしれませんね。
もしくは選択肢がなかったために不利イベントへ発展してしまったり。
そう考えるとちょっと怖い。
攻略本を読んでいこう
かつて、ゲームには攻略本がよく出ておりました。現代でもネットで情報が集められる状況の中、攻略本は根強く出続けているようですね。
ゲームの攻略に加え、キャラの詳細データやイラスト、編集者のアドバイスなどが詰まっている攻略本。愛読している方も多いのではないでしょうか。
人生にも攻略本があります。
それは「ほぼ全ての本」だろうと。
先も話しましたが、かしこさパラメーターの分類は非常に多く存在します。
ですので、どの本を読んでも何かしらのパラメーターは上がっていくハズです。
無論、自分が精通している分野の初心者向け本を読んでも上がるものはほぼ無いでしょうけど、そういう例を除けば何かしらの発見はあるはず。
どんな本を読むかでパラメータの上がり方が変わります。
多くのパラメータを少しずつ上げても、少しのパラメータをいっぱい上げてもいい。
たとえば「一生のうちにまず絶対使わないであろう雑学」みたいな話もあるじゃないですか。でも、それを雑談の中で披露してみると相手が笑ってくれたりする。
それも大事な「イベント」じゃないかな、と思うのです。
攻略本を読まずに、自分なりにゲームを攻略していく方もおられるでしょう。
否定はしません。何も知らずに自分で発見した方が驚きや新鮮味がありますからね。それが楽しいという気持ちはよくわかります。
ただ、ゲームクリア、目標を達成したいと本当に思っているなら、少しでも自分のパラメーターを上げておいた方がクリアが近くなる。
ここはご理解いただけるかなと。
最後に「情報集めるならネットからでもいいんじゃないの?」という意見について少しだけ。
これはオタキング(オタクの王)として名高い岡田斗司夫さんがコチラの放送でお話されていた、「読書は脳のジム(筋トレ)、ネット情報は散歩みたいなもの」がかなり的を射ていると感じました。
ネット情報ももちろん頼らせてもらっているのですが、「ある分野について考え方を深めたい」という場合は本を読んだ方が得るものが多いよなと。
多くの本は専門家が何ページも何ページも自分の考えを書き綴っている、つまり話し続けているわけですからね。著者(他者)の考え方がそこかしこに含まれている。それを延々と聞けば新しい気づきは何かしらあるハズです。
知識自体を得られるのもメリットなのですが、読書により他者の考え方・視点を知り、物事の新しい見方を得ることができる。
ここが一番の醍醐味なんじゃないかなと思っております。
アナタも気になっている本、ありませんか。
まずは最初の数ページだけでもいい。
少しでも読んでみて、パラメーターを上げていってみてはいかがでしょうか。
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